ガラスの性能(3)

こんにちは。

今日は、下記2種類のガラスについて紹介していきたいと思います。

⑦ 熱線反射ガラス(日射遮蔽性)

⑧ 熱線吸収ガラス(日射遮蔽性)

⑦の熱線反射ガラスは、ガラスの表面にアルミなどの金属酸化膜を焼き付けたものです。

金属膜の加工がされている面を、室内側にして使用します。

日射遮蔽効果が高いので、冷房負荷を軽減することができます。

また、鏡のように反射して外部から室内への視界を遮るため、ミラーガラスやプライバシーガラスと呼ばれています。(室内からは通常のガラスと同じように、外部の景色が見えます)

熱貫流率は、フロートガラスとほぼ同じであるため、冬期における断熱効果はほとんど期待できません。

⑧の熱線吸収ガラスは、日射の吸収特性に優れたコバルトや鉄、セレンなどの金属をガラス原料に加え、着色したガラスです。

日射を30~40%吸収することによって、冷房付加を軽減することができます。

さらに、ガラス自体に色がついているめ、直射日光を和らげる効果もあります。

しかし、熱を吸収するガラスのため、ガラス自身の温度が高くなり、透明ガラスと比べ熱割れしやすくなること、熱線反射ガラスと同様、冬期における断熱効果はほとんど期待できないという点を考慮する必要があります。

以上、日射遮蔽効果をもつ2種類のガラスについての紹介でした。

次回は最終回、⑨~⑪のガラスについてです。

これまで紹介してきたガラスは単層ガラスでしたが、次回は複層ガラスについて紹介していきたいと思います。

冬期における、断熱性能を高めたガラスもありますので、是非ご覧ください。

2015年5月19日 横田

 

 

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