ガラスの性能(2)

こんにちは。

前回に引き続き、ガラスについて紹介していきたいと思います。

今日は、下記3種類のガラスについてです。

④ 耐熱強化ガラス(防火性・耐衝撃性)

⑤ 強化ガラス(耐衝撃性)

⑥ 倍強度ガラス(耐風圧強度・熱割れ強度)

④の耐熱強化ガラスは、特殊な周辺研磨処理と超強化処理によって、耐熱性能が高められたガラスです。

火災時は破損せずに火災を遮断するもので、フロート板ガラスの6倍以上、後述する強化ガラスの2倍以上の強度を有しています。

防火性を有する所に使用でき、クリアな視界を得ることのできるガラスですが、コストがかかること、製造後の切断加工ができないという短所もあります。

⑤の強化ガラスは、フロート板ガラスを加熱・急冷して製造し、強度を高めたガラスです。

通常の板ガラスと比較すると、3~5倍の強度を有しており、衝撃に強く割れにくいので、ビルの出入口や自動車の窓などにも使用されています。

また、普通のガラスは割れた時、鋭く刃物のように割れますが、強化ガラスは粉々に砕け散ります。

割れた際に破片で手を切ったりする怪我がほとんどないため、強化ガラスは別名、安全ガラスと呼ばれています。

割れる危険性のある場所やガラステーブルなどは、安全のため、強化ガラスを使用するケースが多いようです。

短所は耐熱強化ガラス同様、製造後の切断加工ができない事、衝撃に強い強化ガラスですが道具によっては簡単に割ることが可能なので、防犯性能が期待できない事などがあげられます。

⑥の倍強度ガラスは、同じ厚さのフロートガラスと比較すると、耐風圧強度・熱割れ強度が約2倍程度優れているガラスです。

この特徴を生かして、高層ビルの外装などにも使用されています。

以上、強度の面で優れた性能をもつ3つのガラスの特徴でした。

次回は、日射遮蔽効果を持った、⑦~⑧までのガラスについて紹介したいと思います。

2015年5月15日 横田

 

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